Xcode の環境構築¶
1. Xcode をインストールする / 最新版に更新する¶
- App Store から最新の Xcode 15.4 をインストールする(要 macOS Sonoma 14.0)
2. Xcode で新しいプロジェクトを作成する¶
- Xcode を起動し、「Create New Project」を選択する。
- 「macOS」の「Application」から「Command Line Tool」を選択し「Next」を押す。
- 「Product Name」に任意のプロジェクト名を入力し、Language で「C++」を選択して「Next」を押す。
- プロジェクトファイルが保存されるディレクトリを確認し、「Create」を押す。
- プロジェクトが作成されエディタが開く。
- プロジェクトの設定を行う。「Build Settings」から「C++ Language Dialect」を「C++23」または「GNU++23」に設定する。
C++23 と GNU++23 の違い
GNU++23 は C++23 に加え、GNU 拡張機能をサポートする(本講義では GNU 拡張機能は扱わない)。
3. 最初から用意されている C++ プログラムを動かす¶
- 左にあるナビゲータエリアから「main.cpp」を選択すると、エディタにソースコードが表示される。
- 三角形の Run ボタンをクリックすると、プログラムがビルド・実行される。
ビルドとは
「ビルド」は、ソースファイルのコンパイルから、リンク、実行ファイルの生成までの一連の手順を指す。
4. サンプルプログラムを動かす¶
- 以下のプログラムをコピーし、エディタに貼り付ける。
- 三角形の Run ボタンをクリックすると、プログラムがビルド・実行される。
#include <print>
int main()
{
std::println("こんにちは、セキュリティキャンプ!\n");
int a = 100;
std::println("{}", a + 23);
}
5. 生成された実行ファイルの場所を確認する¶
生成された実行ファイルは、デフォルトでは次のフォルダに保存される。
~/Library/Developer/Xcode/DerivedData/[プロジェクト名]/Build/Products/[設定名]/
次のようにアクセスする。
- 「File」メニューの「Project Settings」を選択する。
- 「Derived Data」の横にある矢印アイコン(→)をクリックする。
- Finder が開き、「DerivedData」フォルダが表示されるので、その中から目的のファイルを探す。
- 本講義を Xcode で受講する場合、プログラムによるファイル入出力は、この実行ファイルがあるフォルダ内で行う。
- これ以外のフォルダでファイル入出力を行うと、プログラムの実行時に権限関連のダイアログが表示されるなど、面倒が生じることがある。